社会人になってすぐの頃。
一人暮らしをはじめたのを機に、家計簿をつけはじめました。
ただ、当時の私は節約しようとか、積極的に貯金をしようという気持ちはあまりありませんでした。
「一人暮らしだから、家計簿つけるべき?」というふわっとした気持ちで、家計管理をはじめただけです。
そんな気持ちからはじめたので、最初は全然上手くいきませんでした。
家計管理に挫折
社会人になり、月の手取りは20万円ほど。
学生時代はバイト代のほとんどを学費や部活の費用に使っていたので、会社の給料は私にとって、初めて自分で管理するお金でした。
そして、私が初めて自分で管理するには、手に余る金額でした。
はじめて持つ大金の扱い方もわからず、いろんなお金の管理方法を試しました。
・封筒を使った袋分け
・本屋で買った家計簿に手書き
・エクセル表
・ノートに自作の家計簿
いろいろ試したものの、もともとズボラな性格で、どれも三日坊主で挫折。
貯金ができないどころか、大学の奨学金や着物(一時期ハマっていました)のローンに苦しむ生活をしていました。
続けられなかった理由
30歳も目前の頃、いよいよ、ちゃんと貯蓄しなければと危機感を感じていました。
そして「なぜ家計管理が続かないのか?」「なぜ貯金のできないのか?」と本気で考えました。
そして、その理由の一つが、毎月の支出が不安定だからだと気づきました。
毎月予算を決めていても、突然の出費や定期的に支払う大きな支出で予算をオーバーしてしまいます。
例えば、
・年2~3回のヘアカット
・歯医者の定期健診
・ブログのサーバー代の支払い
こういったことは毎月ではなく、月によって支出にバラつきが出ます。
そのため、以上の支出は含めずに毎月の予算をたてていました。
でも、ヘアカットに行く月や飲み会のある月には、必ず予算オーバー。。
一度オーバーしてしまえば、「どうせ今月は予算を超えてしまったから、もういいか」と散財を繰り返していました。
そして、予算を守れなかった自分に心底ガッカリして、家計簿をつけても予算を守れないし…と、家計簿を続けられなくなっていました。
毎月の予算と、「積立て」に
お金について、本やブログで勉強しました。
そして行き着いたのが、不定期な支出を「積立貯蓄」にすることでした。
積立貯蓄とは、定期的に支払いが決まっている大きな金額の支出をまとめ、毎月一定額を支払いまでに積立てておく方法です。
主婦の方なら、固定資産税や自動車の車検費用などを支払うために、当たり前にやっているかもしれません。
私の場合は、以下のような費用を積み立てることにしました。
・賃貸の更新
・火災保険の更新
・両親の誕生日プレゼント代
・サブスクリプション(年1回の支払いのもの)
・医療費
・ヘアカット
・ブログのサーバー代
・冠婚葬祭の支出
・ペットの餌代(蛇を飼っています)
・旅費
これらをすべて「積立貯蓄」として、毎月一定額を積み立てて毎月の予算に組み込むことにしました。
これで毎月の予算はスッキリ整い、突然の事態や年に何度かある大きな出費に無理なく対応できるようになりました。
続けられる管理ツールを選ぶこと
家計管理はできるだけ続けやすいように、アプリをメインに使っています。
主に使っているのは2つの家計簿アプリです。
家計ツール① Zaim
普段の収入・支出の管理には家計簿アプリの「Zaim」を使っています。
このアプリは毎月の予算を設定でき、今月は残りどれくらい予算が残っているのか項目ごとに確認できるようになっています。
お買い物をしたら、その場で店名・購入した内容・金額を入力します。
その場で入力できない場合はレシートを持ち帰り、寝る前か翌朝に入力しています。
このアプリにはレシートを写真に撮ると自動入力してくれる機能がありますが、私は手動で入力しています。
家計ツール② シンプル家計簿
家計簿アプリ「シンプル家計簿」では積立貯蓄の入出金の管理をしています。
こちらもZaimと似た仕様ですが、Zaimより少しシンプルです。
積立貯蓄には毎月同じ金額を積み立てるので、入金は自動入力で設定しています。
支出も、毎年決まったタイミングの引き落としは自動入力に設定。
ヘアカットやプレゼント品の購入など、不定期の支出があれば、その都度入力しています。
残金は翌月に繰越すよう設定しているので、残高が一目でわかるようになっています。
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現在も同じ会社で働いていますが、今はパート社員なので、正社員だった頃に比べると収入はかなり減りました。
ボーナスと毎月の給料あわせて、おそらく1年で50万円以上は手取りが減っていると思います。
ですが収入が減ったにもかかわらず、現在は毎月一定の金額を貯金できるようになりました。
正社員の頃、貯金がゼロだったのが嘘のようです。
パート社員になったことで、同じ時間を働いても正社員ほどの収入が無くて悲しい気持ちになるときもあります。
ですが、貯蓄ができるかどうかは、収入の多さで決まるわけではないんだな、と気づくことができました*
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