炊飯器を手放した話

断捨離

数年前、炊飯器を手放してコンロでお米を炊く生活をはじめました。

炊飯用の土鍋を買い、火を使ってご飯を炊く毎日。
それが以外にも性格と合っていて、とても楽しく作業できています。

今は炊飯にしか使えなかった土鍋も手放し、ミルクパンでごはんを炊いています。

炊飯器を手放した理由

実家には、当たり前に炊飯器がありました。
家族4人暮らし。みんな小食でしたが、毎日3合のお米を炊く生活です。
その家で育った私も、炊飯器は「一家に一台は必要」と思っていました。

一人暮らしをはじめた頃は、知り合いの方に「もう捨てるから」といただいた炊飯器でお米を炊いていました。

ですが、数年後、私は炊飯器を手放しました。
理由は、炊飯器を使い続けることにストレスを感じている自分に気が付いたからでした。

炊飯器のストレス

炊飯器は案外パーツが多く、洗うのが大変です。

お釜、内蓋、パッキン、蒸気口の蓋など、今思い出すだけでもこれだけのパーツを洗う必要がありました。

さらに、こんなにパーツを洗っていますが、炊飯器の丸洗いはできません。(たぶん)
蓋の上にほこりが溜まったり、フレーム部分にご飯粒がついてしまったりして、いちいち拭き取る作業が必要です。

それに比べれば、鍋は本体と蓋を洗えばいいし、丸洗いもできるのでラクチンですね。

今、私が使っているのは宗理のステンレスミルクパン
16cmサイズを持っていて、2合のご飯が炊けます。

造りがシンプルな鍋に比べて、あれこれとメンテナンスが必要な炊飯器。
ズボラで家事が嫌いな私には向いていませんでした。

炊飯器のメリットも活かせなかった

逆に、炊飯器を使うメリットもたくさんあると思います。たとえば、

・お米を炊いている間、火の調整が必要ない

・時間を計らなくていい

・予約機能で炊飯できる

・焦がさなくてすむ

・火を使わないので安全

・保温できる

・炊飯機能でほかの料理もできる(パンとか)

こういったメリットがあると思います。
ですが、ズボラで家事が嫌いな青ちゃん、全然活かせていませんでした。

普段、家にいるときにしかご飯を炊かないので、予約機能は使いません。
炊いてすぐ冷凍するので、保温も使いませんし。
ご飯を炊きながら調理や洗い物をするので、もしコンロでご飯を炊いても、火を点けたままで放置しません。(何度か焦がしたことはありますが)

こうして考えると、焦がすのさえ気を付ければ、私には炊飯器のメリットはほとんどありませんでした。
何より、炊飯器より土鍋でご飯を炊いた方がおいしかったです。

なんちゃって丁寧な暮らし

炊飯器の断捨離は、私にとっては家事の楽さを追求した結果でした。

ですが、火の加減を見たり、ちょっと焦がした鍋を磨いたり、ほんの少し丁寧な暮らしに近づいた面もあります。

そういう「ちょっとした手間をかける」ことで、自己肯定感がすごく上がりました*

どこに手間をかけるほうが楽になるのか、自己肯定感が上がるのか、人によって違うと思います。
私にとっては、片付けより料理中に手間をかけるほうが、気持ちも楽に、自分を認めることに繋がりました。

コンロのある家で一人暮らしを続ける限り、炊飯器はもういらないな、と思っています。

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